【注目】「特定区間」運賃という、奇抜なものがあるからご用心(その2)

「東京・名古屋・大阪の特定区間の普通・定期運賃表」というのが時刻表にポツンとの掲載されています。なんの説明のないため、いろいろ憶測をよぶところですね。

じっと目を凝らしてみると、どうやらこれは、JRと並行して走っているような”私鉄”と営業競争上やむなく作った「特定」(ここだけ例外として特別です。こうしないとお客様が私鉄にいっちゃうんでゴメンね、といった風にとれます、事実そうですが・・・)の運賃適用区間とわかります。しかし、こんな「特別」を設けると、それでなくとも矛盾含みのJR運賃は混迷を深めてしまいます。何しろこれまでもちょくちょく記述して
きたように「普通運賃」は回数券や定期運賃のモトとなるわけですから・・・。このことによって定期券や回数券までガタがきます。

特定区間があるのは、東京・名古屋・大阪地区のみです。
まずは、東京地区をみてみますと京成線と競合する上野(東京都)-成田(千葉県)、京王線と競合する高尾(東京都)-新宿(東京都)、東急東横線と競う渋谷(東京都)-桜木町・横浜(神奈川県)、京王井の頭線渋谷(東京都)-吉祥寺(東京都)、京浜急行と競う新橋(東京都)-久里浜(神奈川県)その他なぜか横浜-鎌倉(神奈川県)などがあります。

現在、利用されている路線に、特定区間が挟まっているかどうかJR線営業案内の「特定区間運賃表」に良く目を通して確認してください。あればしめたものです。必ずといっていいほど運賃が安くなります。

「特定区間」というのは限られた区間で、この区間を例えば「新宿-高尾」は得値です、と決めているのであり、そこからひとつでもハミ出すと、この「特定区間」は生きてこないのです。これは、電車特定区間をひとつでもはみ出すと、電車特定区間運賃が適用されないのと同じで、あくまでも「●●-●●」のみの運賃です。

したがって、「特定区間」とそうでない部分を2つに分ければ当たり前のことですが、安くなります。新宿-高尾間は42.8キロ、この区間は本来「電車特定区間」で電車特定区間の運賃表を見れば、きっぷ720円・IC乗車券712円なのですが、「特定区間」とされているため運賃は550円なのです。

もうお分かりのとおり、特定区間の運賃は本来の普通運賃より安く設定されているのです。


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